初日稽古の最後のところで、
「夜、連句の会をやるので興味のある方はどうぞ」と
アナウンスしたところ、夕食後、十人ちかい人たちが集まってきた
これができるのも、合宿形態をとるドイツ稽古会ならでは
俳句は知っているけれど、つくったことはないという人が大半
ロビーの低いテーブルを囲んで、いったいなにが始まるのだろうと一同興味津々の様子
とりあえず、簡単にルールを説明
基本は五七五に七七を付けていく、この繰り返し
式目という決まりは一応はあるけれど、あんまりこだわらずやりましょうと私
「森の中集いし顔のなつかしき」という発句でいよいよ開始
最初はどうしても前の句に含まれる単語からの連想ゲームになる
俳句初心者たちとはいえ、外国暮らしの日本人たち
基本的に一人一人が強い
侃々諤々と意見ばかり出てなかなか先に進まない
実をいうと、私もライブ連句は初めてで、捌き役としては力不足
一時間近くかけて、表六句を巻く
初折裏に入って少しスピードが上がる
ひとりひとりのこだわりが見えてきて面白い
「出番を競うスミレタンポポ」で折端にたどりついて初日は終了
一晩おいて三日目の夜、後半部分を始める
会食後のはじまりとなり、なかなかメンバーが揃わない
ここ数年、諸般の事情でドイツ稽古会をお休みされているT先生が来年はみえます、
とのアナウンスにちなみ
「復活の知らせを聞きて春来る」と詠む
そこから稽古風景が読まれはじめ、大井町稽古場も織り込まれる
名残表はトントントンと進んでいったが、11時を過ぎて大半の人がリタイア
名残裏6句は残された三人で巻くことになった
ここからが思いの外たいへん
三人とも同じ情景を思い浮かべているのに、それが言葉にならない
なんとか今日で終わらせなきゃというプレッシャーもあった
残り二句というところで、これまで参加してなかったイタリア暮らしの女性が加わる
随分表現力のある女性で、あれこれ春の情景を話してくれる
仮の挙句を読んでお開きとした
時計をみると午前1時
2009年10月19日
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